完璧主義を和らげるには
はじめて当ブログを訪れた人は、
必ずこのブログについてを
ご覧ください。
うつの人が持ちやすい
考え方の癖の一つに
完璧主義があります。
より高い目標を掲げること自体は
決して悪いことではありません。
しかし理想が高すぎるがゆえに、
うまくいかなかったときに
深い傷を負いやすくなります。
また、失敗できないという
プレッシャーから、
新しいことにチャレンジすることが
億劫になってしまいがちです。
いずれも人生の充実を目指すうえで
大きな壁となります。
この記事では
私が実践して効果のあった、
完璧主義を和らげる方法を紹介します。
1.「人事を尽くして天命を待つ」と唱える
このことわざの意味について
次のように説明しています。
人事を尽くして天命を待つとは、人間の能力でできる限りのことをしたら、あとは焦らずに、その結果は天の意思に任せるということ。
完璧主義の人に限らず、
高い目標を持つ人は、
何かやろうとするときに
準備不足がないか
細心の注意を払って準備をします。
うまくいかなかったときに
準備不足で後悔したくないからです。
しかし予期せぬ事態というのは
どんな場合にも起こりえます。
それが協力者の体調不良であれば
あなた一人では防げませんし、
それが天候不順であれば
人間の力では防げません。
100%計画通りにいく保証など
ないのです。
完璧主義の人はこのことを
なかなか受け入れることができず、
望まない結果になったときに
落胆してしまいます。
それを防ぐには、
「人事を尽くして天命を待つ」
と思っておくことです。
やるだけのことはやる。
でももし不測の事態が起きて
失敗に終わったらそれは仕方がない。
そう思うことで、
思うような結果にならなかったときの
ショックが和らぎます。
２．失敗の捉え方を変える
人事を尽くして天命を待つという
心構えで準備ができた。
けれど人事を尽くせずに
（準備不足の状態で）
天命を待つことになる場合もあります。
むしろそのほうが多いかもしれません。
ベストではない状態で
力を出し切る練習になると
割り切れるならいいですが、
難しいという人も多いでしょう。
その場合は、失敗に対する
考え方をチャックしてみましょう。
車の運転免許を例にとりましょう。
運転免許を取るには
教習所で車を運転する必要があります。
そこで小さな失敗を重ねることで
交通事故を防ぐ運転方法が
知識としてだけでなく
感覚としても身につくのです。
これがもし、
運転のマニュアル本を渡されて、
「この本の通りにしろ。
絶対に間違えるな」
という指導法ならどうなるでしょうか。
知識としては身についても、
感覚としては身につかず、
あちこちで交通事故が
起きてしまうのではないでしょうか。
この例からわかるように
人は失敗を通して成長するのであり、
失敗をなくそうとするとかえって
大きな失敗を招いてしまうのです。
重要なのは
失敗しないようにすることではなく、
失敗からいかに多くのことを学び取るか
ではないでしょうか。
まずは
この失敗から成長しようと思うこと
から始めてみましょう。
そして慣れてきたら、
その失敗から学べることに意識を
向けてみてください。
あの時失敗しておいてよかったと
思える日がきっと来るはずです。
3.考えうる最悪な状態をイメージする
ここまで読んだ人の中には
「でも今やっていることは
絶対に失敗できないんだよ！」
と考えている人もいるでしょう。
しかしそれは本当に失敗しては
ダメなのでしょうか？
失敗したときの対処法は
本当にゼロでしょうか？
時間が解決しませんか？
失敗してはダメだと思っているのは
あなただけ、もしくは
あなたと同じグループの人だけ
ということはありませんか？
どれにもあてはならない場合は、
考えうる最悪な状態を
考えてみましょう。
そしてそれへの対処法を考えてみます。
自分ひとりじゃどうにもならない？
なら周りの人や行政を頼りましょう。
周りの人も行政もあてにならない？
ならせめて食に困らないように
今から農業に挑戦してみましょう。
海外で生活できるように
語学を勉強するのもいいでしょう。
対処法がゼロということは
ないはずです。
そしてこう考えるようにします。
「最悪な状態でも対処法があるなら
必ず対処法があるはずだ」と。
絶対に失敗できない
ということはありません。
そのプレッシャーから
どうかあなた自身を守ってください。
以上が完璧主義を和らげる方法でした。
あなたの気持ちが少しでも
軽くなればうれしいです。
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