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「世界最新の太らないカラダ」は本当に効果的?元病院の管理栄養士がレビュー&注意点を解説

 

最近、SNSや書店で目にすることが増えたダイエット本「世界最新の太らないカラダ」。

 


タイトルのインパクトもあり、「気になるけど、また流行りの自己流ダイエットかな?」と、どこか疑いながら手に取った方もいるかもしれません。

 


私もそのひとりでした。

 


私は、かつて精神科病院と一般病院で管理栄養士として勤務していました。

 

 

現在は別の仕事をしていますが、専門職としての知識と経験は今も私の中に根強く残っています。

 

 

だからこそ、こういった健康本を読むときは、「本当に根拠があるのか?」「一般の人にとって安全か?」という視点を自然と持ってしまいます。

 


今回は、この本を元病院の管理栄養士として読んでみて感じたことを、正直に、そしてやさしくお伝えしたいと思います。

 

 

ダイエットに何度も挑戦してきたけれど成果を感じられない方、また信頼できる情報を探している方に、少しでも参考になればうれしいです。

 

 

 

 


本の概要と特徴:なぜこの本が注目されているのか

 

Adobe firefly使用


「世界最新の太らないカラダ」は、カナダ・トロントの医師、ジェイソンファン・ファン氏が書いた減量に関する本です。

 


著者は、これまで広く信じられてきた減量方法

 

──たとえば「1日3食が基本」「カロリー制限こそが痩せる方法」

 

といった考え方に、医学的な観点から疑問を投げかけます。

 


本書の大きな特徴は、食事の内容だけでなく食べるタイミングに焦点を当てていることです。

 

 

いわゆる間欠的断食(インターミッテント・ファスティング)の考え方をベースに、食事を抜くことで空腹時間を意識的に確保し、インスリンの分泌を抑えるというアプローチをとっています。

 


また、著者は臨床医としての豊富な経験と研究データに基づいてこの手法を支持しており、理論だけでなく実践例も多く紹介されています。

 

 

このあたりが、巷の“〇〇だけ食べれば痩せる”系のダイエット本とは一線を画す理由かもしれません。

 


とはいえ、方法としては比較的シンプルで、読者が「今日から始められそう」と感じやすい点も、この本が話題になっている背景にあるのでしょう。

 

 


専門家から見た評価:信頼できる? 実践する価値は?

 

Adobe firefly使用


本書を読んで、元病院の管理栄養士として「これは信頼できる内容だな」と感じた部分がいくつもありました。

 


特に、従来の減量法の落とし穴を丁寧に指摘し、エビデンスに基づいて解説している姿勢には好感が持てました。

 


たとえば、私自身もこれまで「食事だけでなく運動も大切です」という指導をしてきた立場です。

 

 

しかし近年、糖代謝やホルモン分泌に関する研究が進むなかで、運動よりも空腹の時間をつくることのほうが肥満改善には有効ではないかと見直されてきています。

 

 

その流れに、この本の内容はしっかりと合致していると感じたと同時に、私自身反省しなければならないと感じています。

 


また、「肥満は意志の弱さではなく、ホルモンや環境の影響が大きい」という主張は、私も実感していたことです。

 

 

太りやすい体質の人に対して、無理解な視線を向けるのではなく、仕組みから理解する大切さを伝えている点にも、深く共感しました。

 


ただし一方で、「すべての人が同じように効果を感じるか」というと、話は別です。

 

 

著者の提案する方法は、海外での研究を根拠としており、日本人に対して同様かどうかは不明です。

 


そのため、医師や管理栄養士などと相談し、自分の身体に合うかどうかを見極めながら、慎重に取り入れていく姿勢が必要だと感じました。

 


 

注意すべき点:誰にでも合うわけではないことを忘れずに

 

 

Canvaより


本書の方法は、「肥満に悩む健康な成人」に向けた内容です。

 


そのため、すべての方に当てはまるわけではありません。

 

 

特に以下に該当する人は注意が必要です。

 


✅成長期の子ども

 断食により、成長に必要な栄養が不足する可能性があります

 

✅妊娠中・授乳中の方、妊娠の予定がある方

 生殖機能や胎児への影響が懸念されます

 

摂食障害のリスクがある方(過去に経験がある場合も含む)

 メンタル面など摂食障害へ影響する懸念があります

 

✅糖尿病など、すでに医師の食事指導を受けている方

 医師の指導を優先してください

 

 

 

このような方々は、まずは主治医や保健センター、専門の相談機関に相談することが大切です。

 

 

特に糖尿病で血糖値を下げる薬を服用している場合、断食で血糖値が下がりすぎて命の危険にかかわる事態になりかねません。

 

 

本の中で、著者も必ず医師により経過観察してもらうようにとしているため、必ず医師の指導を仰ぎましょう。

 

 

また、摂食障害に関する支援は、精神保健福祉センター摂食障害全国支援センターで受けられます。

 

 

「よさそうだから、ちょっと試してみようかな」と思った時ほど、自分の体や状況を一度立ち止まって見つめてみてください。

 

 

安全に、そして長く続けられる方法こそが、本当に意味のある健康法だと私は思います。

 

 

 

日本人が取り入れるなら:無理のない範囲で、少しずつ

 

Canvaより

 

 


この本はカナダで出版されたものなので、当然ながら想定されている読者もカナダの人々です。

 

 

本で紹介されているデータも多くは日本人以外のものです。

 

 

そのため、必ずしも著者の推奨する方法があなたに最適とは限りません。

 


私のおすすめは、内科へ受診し著者の方法を試してよいか確認したうえで、健康診断を活用して、半年単位で効果を確認することです。

 


たとえば、「まずは昼食だけを抜いてみる」「夜遅い食事を控える」といった小さな変更から始めてみる。

 


そして、半年後の健康診断で、体重以外の項目もチェックし、「自分に合っているか」を数値で確認する。

 


このように科学的な裏付けを持ちながら進めていくと、安心して継続できます。

 


「やってみたけどつらい」「頭がぼーっとする」など体調に異変があれば、水分や塩分を補給し、それでも改善しなければ医療機関に相談してくださいね。

 


無理せず、ゆるやかに変えていくことが、結局は近道だったりします。

 

 


結び

Canvaより

 


この本を読んで印象に残ったのは、「太ること=自己管理の甘さ」という誤解に対して、きっぱりと否定していた点です。

 


私自身、病院で食事指導をする中で、真剣に努力しても結果が出ず、自分を責めてしまう方をたくさん見てきました。

 


けれど、体質やホルモン、生活環境など、私たちの体にはそれぞれに「理由」があるんです。

 


だからこそ、「自分に合う方法を、焦らず探していけばいい」──そんな温かなメッセージを感じた本でした。

 


そして何より、この本は私自身が自分の食生活を見直すきっかけにもなりました。

 


忙しい日々の中で、つい習慣になっていた夜食や間食をやめてみたり、朝食を食べないことで集中力が高まる感覚を改めて感じたり…。

 


健康との向き合い方には、まだまだ学ぶことがあるんだなと思わせてくれました。

 


もし、今「何をやっても痩せない」と感じているなら、まずは「やり方を変えてみる」という選択肢を持ってみてください。

 


そして興味があれば、この本を手に取ってみてください。

 


無理せず、自分に合ったペースで、「太らない体」のヒントを見つけていけるはずです。

 

 

 

 

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