
うつ病があると、人混みや騒音がつらい日がありますよね。
でも、家にこもりっぱなしだと気持ちも沈んでしまう…。
そんなとき、「自然の中で静かに過ごしたい」と感じたことはありませんか?
でも、いざ山に行こうとすると熊のニュースを見て不安になったり、アクセスの悪さにあきらめてしまったり…。
「気軽に行けて、安心して過ごせる場所なんてあるのかな?」と思う方も多いかもしれません。
この記事では、熊の心配もなく電車とバスで行ける癒しの森
――国営武蔵丘陵森林公園(以下、森林公園)を、うつ病当事者の私が実際に訪れた体験をもとにご紹介します。
結論から言うと、森林公園は無理をせずに癒される場所として本当におすすめです。
私はうつ病を抱えながら7年以上、障害者雇用のもとで図書館員として働いています。
日々の疲れやストレスを感じやすい私だからこそ、「無理せず癒される場所」を見つけることに人一倍敏感です。
森林公園にはかれこれ10回以上訪問しています。
その経験から、同じように疲れを感じているあなたにも、少しでも気持ちが軽くなる時間を届けられたらと思っています。
この記事を読むと、
そんな内容になっています。
それでは、私が感じた静かな癒しの森の時間をお伝えします。
(2025/10/31リライト・更新)
- 都会のストレスを忘れる“静かな森の時間”
- 無理せず歩ける安心設計
- 芝生で寝転んで“何もしない時間”を楽しむ
- せせらぎに癒される「渓流広場」でリラックス
- キャンプ気分が味わえる展望レストラン
- 精神障害者手帳があれば入園無料・バス代半額に
- 交通アクセス
- 「遠くて行けない」という方へ|お近くの森林浴スポットを探す方法
- まとめ|自然の中で無理をしない時間を
都会のストレスを忘れる“静かな森の時間”

私が初めてこの公園を訪れたのは、心の調子が少し落ち着いてきた頃でした。
それでも、まだ人の多い場所には行く勇気が出ず、「静かなところでリフレッシュしたい」と思って見つけたのがここでした。
実際に足を踏み入れると、すぐに森の香りとやわらかな光に包まれます。
「ただ木があるだけ」なのに、心の中が少しずつ静かになっていく――そんな感覚でした。
これは、科学的にも裏付けがあります。
森林医学の第一人者・宮崎良文教授(千葉大学)の研究(参考サイト)によると、人は、人になってから600万年以上の間、自然環境の下で進化し、自然に対応するように作られているとのことです。
このため、普段、都市生活で疲れている人が森の中を歩くとリラックスすることは、科学的に見ても正しいようです。
無理せず歩ける安心設計
「自然公園」と聞くと、険しい山道や長い坂道をイメージするかもしれません。
でも、国営武蔵丘陵森林公園はバリアフリー設計が進んでいて、散歩道の整備が行き届いています。
37歳男性の私の体感で、歩いて10分おきくらいにベンチやトイレが配置されています。

「疲れたらすぐ座れる」
「トイレの心配がいらない」
というだけで、外出のハードルがぐっと下がりますよね。
4つある入口のうち、私は南口から入り、のんびりと舗装された道を歩きました。
木陰が多く、日差しがやさしく感じられる小道。
途中のベンチで水を飲みながら深呼吸をすると、胸の奥まで空気が届くようでした。
「今日はたくさん歩かなくてもいい。5分歩いて休んで、それで十分。」
そんな気持ちで過ごせる場所です。
芝生で寝転んで“何もしない時間”を楽しむ

少し歩いた先にあるのが、広々とした展望広場の芝生エリア。
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※公式サイト「園内マップ」より筆者が加筆
平日だったこともあり、人も少なく、静かに鳥の声だけが響いていました。
私はレジャーシートを敷いて、しばらく空を眺めていました。
雲が流れていくのをただ見ていると、「何かしなきゃ」という焦りが少しずつ薄れていきます。
日光のぬくもりと、地面のやわらかさ。
それだけで「生きている」感覚を、久しぶりに思い出した気がしました。
うつ病になると、日光を浴びることすら億劫になることがあります。
でも、少しだけ外に出て太陽の光を感じることで、体内のセロトニン(心の安定に関わる物質)が整うといわれています。
「何もしなくていい時間」を、安心して過ごせる。
この公園は、そんな“やさしい場所”でした。
せせらぎに癒される「渓流広場」でリラックス

五感で感じる癒し(鳥の声・木々の音・水の音)
筆者イチオシの場所が、北へ向かってさらに歩いた先にある「渓流広場」。
※バスをご利用で渓流広場へ直行したい場合は、徒歩15分ほどで着く西口が最も近い入口となります。(中央口は車のみです)
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※公式サイト「園内マップ」より筆者が加筆
せせらぎの水の音が心地よく、まるで森が呼吸しているよう。
鳥のさえずり、木の葉の揺れる音はここ以外でも聞けますが、渓流広場では水のせせらぎの音が加わります。
自然が奏でる音には、私たちの心拍や呼吸を落ち着かせる働きがあるといわれています。
ここにも芝生があり、私は横になり、ただその音を聞いていました。
頭の中の雑念が少しずつ消えていくのを感じながら、天然のリラクゼーションを全身で感じました。
設備も充実で安心
「自然の中で癒されたい」と思っても、実際はトイレや食事場所の心配が大きいですよね。
でもこの公園では、その不安もかなり小さくできます。
渓流広場の近くには、東屋(あずまや)があり、突然の雨にも安心。

机付きベンチも多くゴミ箱もあるので、静かに読書をしたり、持ち込んだ食べ物のごみも捨てられます。
さらに、近くには売店(土日祝のみ営業)もあって、うどんや軽食、飲み物などを気軽に楽しめます。

筆者が訪問したときは、11:45くらいまで清掃のスタッフが使う落ち葉掃除機がかなり大きな音をしていたため、せせらぎの音を楽しみたい方はその時間以降の訪問をおすすめします。
自然の中で感じる「生きてていいな」の瞬間

水の音を聞きながらベンチに座っていると、心がすっと静まっていくのを感じました。
「ああ、生きててよかったな」と思えたのは、まさにこの瞬間でした。
私自身、うつ病を抱えてからというもの、なかなか解消されない悩みを抱えることがあります。
そんなとき、森林公園を訪れるのがひとつの習慣になりました。
新鮮な空気で満たされた森の中をしばらく歩いていると、何百年も生き続けてきた木々の力強さに触れて、「自分の悩みは案外ちっぽけなものかもしれない」と感じることがあります。
そして、自然体の植物たちのように「自分も無理をせず自然体でいていいんだ」と思えてくるのです。
気持ちが落ち着いてきたら、テーブル付きのベンチに腰掛けてノートを開き、今抱えている悩みを図にして整理します。
不思議とこの時間に浮かぶ「別の考え方」や「新しい視点」が、うつ病の回復に少しずつ役立っていると感じています。
同じように悩みを抱える方がいたら、ぜひ一度、自然の中で心を整える時間を持ってみてください。
キャンプ気分が味わえる展望レストラン
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※公式サイト「園内マップ」より筆者が加筆
空調のある室内でソロキャンプ気分

疲れたら、ここで少し休憩を。
芝生の章でご紹介した広場内にある「634 Park Café」は空調のきいた室内で、机といすの代わりにテントや、キャンプ用のベンチなどが置かれ、キャンプをしている気分を味わえます。
床は芝っぽいマットに覆われ、窓からは森の緑を眺められます。
ホットコーヒーを片手に、ただ木々を見て過ごす時間はまさにソロキャンプ気分。
「頑張らなくてもいい休日」が、ここにはあります。
天候に左右されず自然を感じる
うつ病のときは、「天気に左右されて予定を変える」のもストレスになりがちですよね。
このレストランなら、雨の日でも安心して自然を感じられるのが魅力。
窓の外にしっとり濡れた木々を眺めていると、雨音がまるで音楽のように穏やかに響きます。
どんな日でも、自分のペースで過ごせるのがこの場所の良さだと思います。
なお、
6月と12月は月曜日
そのほかの月は水曜日がお休みとなっていますのでご注意を。
精神障害者手帳があれば入園無料・バス代半額に

うれしいことに、精神障害者保健福祉手帳などの障害者手帳を持っている方は入園料や駐車料金が無料です。(画像は公式サイトより)

さらに、東武東上線「森林公園駅」や熊谷駅南口から出ている国際十王交通バスも、手帳を提示すれば運賃が半額になります。
私は実際に利用しましたが、運転手さんも慣れていてスムーズでした。
「こういう制度があるなら、また行こう」と思えるのも、継続して癒しを得るうえで大切なことです。
交通アクセス


東武東上線「森林公園駅」からバスで
のりば

時刻表
平日で南口へは「滑川中学校」で下車、徒歩約5分
西口へは「森林公園西口」で下車、すぐ
土日祝の直通バスは南口に到着します。
乗車時間は約10分です。
熊谷駅からバスで
のりば

時刻表
時刻表はこちら
西口に到着します。
乗車時間は約20分です。
車がなくても行きやすく、休日のプチ遠出にもぴったりです。
「遠くて行けない」という方へ|お近くの森林浴スポットを探す方法

「行ってみたいけど、遠くて無理…」という方もいると思います。
そんなときは、環境省のサイト「森林浴ができる森を探そう」や、Mapion電話帳の「全国の森林浴の森100選一覧」で、全国の森林浴スポットを検索できます。
もちろん、近所の小さな公園で、ベンチに座るだけでも、心のリズムが少しずつ整っていきます。
大切なのは、少し自然に触れる時間を持つこと。
疲れた日こそ、「何もしない時間」を自分に許してあげてください。
まとめ|自然の中で無理をしない時間を

自然の中にいると、「頑張らなくてもいい」と思える瞬間があります。
それは薬でも治療でもないけれど、確かに心を支えてくれるものです。
うつ病でしんどい日々の中にも、静かに癒してくれる力はちゃんとあります。
今日もしんどいあなたへ――
森の静けさが、少しでもあなたに届けばうれしいです。