うつの人がお金とうまく付き合うには
人生にはいろいろなイベントがありますが、
あらゆるイベントに関係する要素としてお金があります。
この記事ではうつ人(特に10代)がお金と向き合う上で役立つ情報をお伝えします。
なお、傷病手当、自立支援医療といった行政サービスについては別の記事で取り上げます。
お金について知ることって必要?
私の失敗談をします。
私は大学生の頃、収入のほとんどを奨学金に頼っていました。
そのため自由に使うお金の割合を考えていなかったため、奨学金約180万円のほとんどが飲食費で消えてしまいました。
通帳の繰り越し手続きの際に、残高が減るスピードを見て真っ青になったのを覚えています。
今振り返ると、お金について「働くまではたいして考えなくていい。給料をもらえるようになればなんとかなる」くらいにしか考えていませんでした。
社会人になっても食費やセミナー等で手元に残らない自分を情けなく思い、3カ所目の職場では自殺未遂をしました。
それまでの私にとってお金は自分の価値であり、それが底をつくことは生きる価値がないことだと考えていました。
その後、ゼロから自分と向き合うようになり、お金とも真剣に向き合うようになりました。
自分に必要ではないことに使ったお金は奨学金180万円に加え、社会人時代の手取りの収入を加えると300万円以上になります。
お金について勉強しておけばよかったと後悔してもしきれません。
このブログを読んでいるあなたには、ぜひあなたが本当に使いたいと思っているものにお金を使えるようになってほしいと思います。
あなたにとってお金とは?
自殺未遂をするまでの私にとって、お金とは自分の価値だったといいましたが、あなたにとってお金とは何でしょうか?画面をスクロールする前にちょっと考えてみてください。
この質問の答えは人によって様々です。
愛、自由といった前向きな答えの人もいれば、人を支配するもの、汚いものといったネガティブな答えの人もいるでしょう。
この答えを知ることによってあなたがお金とうまく付き合うコツが見えてきます。
例えば愛と答えた人は、お金があるうちはいいですが、お金が無くなると愛を失う恐怖にかられます。そのためパートナーとのかかわり方に不備がある問題まで、お金のせいにしてしまいがちです。この場合、パートナーとの関係を見直すことで、パートナーとだけでなくお金ともうまく付き合えるようになります。
また人を支配するものと答えた人は自分が支配される恐怖から逃れるためにお金を増やすことに夢中になります。しかし上には必ず上がいるので、その恐怖から完全に逃れることはできません。この場合、支配される恐怖との向き合い方を見直すことで、自分が本当に大切にしたいものが見え、お金との関係もよくなります。
あなたも本当はお金が問題ではないのに、お金のせいにしていることはありませんか?
ちなみに私の考える理想的な答えは「物やサービスと交換する手段のひとつ」です。
あくまで手段のひとつなので、増やすことに必死になる必要はありません。増えたほうが便利ですが、本当に大切にしたいことを忘れないようにしつつ、お金を増やすことも頑張りたい、と考えています。
あなたなりの納得のいく答えを探してみてください。
老後にお金はいくら必要?
お金とどんなにうまく付き合えるようになっても、老後に必要なお金を準備できなければ、年をとったときに、苦しくなることは避けられません。
なぜなら若いころと違い、年をとると体の面でも頭の面でも衰え、現役時代と同じようにお金を稼ぐことが難しくなるからです。
では老後に必要なのはいくらなのでしょう?
実はこの質問の答えは一つではありません。前提条件によって答えが大きく変わります。
その前提条件を現実的と考えるのか、そうでないかはその人によって違います。
ですので、ここでは「老後までにいくら必要なのかぜひ一度調べてみてください」と言うのにとどめます。
いくら必要なのにせよ、あなたなりの考えを持っておけば、お金に対する恐怖を減らすことにつながります。
働くこと以外にもお金を得る方法はある
老後に必要なお金を用意する、というと「一生懸命働かなければ」と思うかもしれません。
しかしお金を得る方法は「働く」だけではありません。
起業して従業員に働いてもらう方法もあれば、これから伸びると思う株や不動産などに投資してリターンを得る、という方法もあります。
起業にしても投資にしても、メンタル面での負担がうつではない人よりも大きいため、ストレスのコントロールに一層の注意が必要です。
また、投資では絶対に儲かる法則などありません。若いころから積み立て投資をするといいという情報もありますが、積み立てる期間が長いほど、利益を増やせる確率が上がるわけではありません。
それらを踏まえて私の考えをいうと、できたら10年以上は起業や投資の勉強をしたり、興味のある分野のスキルを伸ばしたりする「自己投資」にあてて、ある程度資金ができたら起業や投資も選択肢に入れる、というスタンスが理想ではないかと思います。
この方法なら、たとえ起業や投資に失敗しても、10年間で培ったスキルで失敗分を回収することもできますし、うまくいけば働き続けるより多くのお金を得ることもできます。
なお「働く」以外でお金を増やす方法として銀行の定期預金や国債もあります。どちらも預けたお金が減るリスクはほぼゼロであるかわりに、一度預けたお金は満期になるまで引き出すことができません。そのため自己投資に回すお金が減るリスクがありますが、選択肢の一つであることは確かです。
あなたは老後までにどんな方法でどのくらいのお金を用意したらいいと思いますか?
ぜひ考えてみてください。
お金に「使われる」側からお金を「使う」側へ
私がこの記事で最もお伝えしたいことは、人生をお金に振り回されないように、あなたなりのお金のコントロール方法を探してみましょう、ということです。お金は人生のあらゆる局面で関わるため、気をつけないとあなたの人生の主導権をお金に握られてしまいます。あなたなりのお金を使うルールをぜひ考えてみて下さい。
なおこの記事はこちらの本を参考にしています。
文字数は決して少なくありませんが、イラストが豊富にあり、気になる箇所だけ読むのであれば比較的読みやすい本だと思います。
また、この記事と直接関係ありませんが、本田健さんの本は以下もおすすめです。
図書館や本屋にあれば、気になるところだけでも読んでみてください。
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