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「自分を大事にする」とは?

  

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前の記事でどう生きていけばいいかわからないときは、まず自分の「やりたい」という気持ちを大事にすることをお伝えしました。

 

しかしそもそも「自分を大事にする」とはどういうことかわからないという人もいるでしょう。

 

この記事では「自分を大事にする」の意味についてお伝えします。

 

 

 

私は「自分を大事にする」とは、ありのままの自分を受け入れることだと考えています。
 
どういうことか説明するために、少し私の中学時代の話をします。
 
 
私が中学生の頃、カウンセラーから趣味を広げることを提案されました。
 
やりたいことの一つに小学生のころから好きだったゲームがあったのですが、すぐにはゲームを始めませんでした。
 
なぜなら内向的な性格を短所ととらえており、ゲームをしたらますます内向的になってしまうと考え、自主的に禁止ていたからです。(もちろんそのゲームは一人プレイのものです)
 
当時の私にとってゲームは「やりたいけど、やったら自分の短所を大きくすること」でした。
 
しかしカウンセラーの働きかけでゲームを始めることになりました。
 
ゲームしている最中は気が紛らわすことができ、症状も徐々に改善しました。
 
それでも食事などでゲームから離れた時に「自分は根暗だな」と感じたり、なんとなく無気力になることがありました。
 
 
私の中学時代のように、うつになると何かやりたいことができてもやりたいことの悪い点ばかりに注目してしまうほか、やりたいことをやりだしても、ふと我に返ったときに自分の短所といったネガティブな点に集中しがちです。
 
中学時代の私は「自分を大事にする」ことまではできず、通院以外は家に引きこもって睡眠や筋弛緩法を行い、症状の悪化を防ぐのに集中しました。
 
高校に入り、自分と同じく内向的な友人や、ゲーム好きな友人ができたため、内向的で、ゲーム好きな自分を少しずつですが肯定できるようになりました。
 
 
この私の例からわかるように、「自分を大事にする」とは
短所も自分の一部だと捉え、否定しないことです。
 
誰にも短所はあります。
しかし短所は長所の裏返しです。
内向的という短所も相手が落ち着いて話をできるという長所でもあります。
 
短所をなくそうとするのではなく、「その短所も含めて自分なんだ」と受け入れるのが「自分を大事にする」ことです。
 
 
そして「自分を大事に」できるようになるには嫌なことと距離を置くことが重要だと思います。
 
具体的には以下の2つを試してみてください。
 
1.やりたいことをやる。
 やっている間はいやなことを忘れられることをする。
 自分の長所が自然と伸びてきます。
 (ゲームであれば機械系に強くなる、など)
 
2カウンセラーなどと相談し、必要なら場所を変えることも考える
 (進学、転校、転職など)
 場所を変えることで短所だと思っていた部分のいいところに気づく機会が増えます。
 いい、悪いの価値観は人によって違うことを実感できる可能性が高まります。
 
これ以外に関連書籍を読んだりして「自分を大事にしよう」と思うようにすることも必要ですが、うつの治療中の段階では難しいと思います。私の場合は2番目の進学が特に効果が大きかったです
 
すぐに環境を変えるのが難しい場合は、睡眠や筋弛緩法で症状の悪化を防ぎつつ、やりたいことをやってみましょう。
 
私の場合、最終的に短所のある自分を受け入れるようになったのはうつになった年齢の倍の28歳の時です。
 
うつの人が自分を大事にできるようになるにはそのくらい時間がかかる場合があるのです。
 
今はやりたいことをやるのに時間をかけてみましょう。
 
しかしここまで読んで、
 
「自分の短所を受け入れる、といっても本当に短所を直さなくていいのか?」と疑問に感じる人もいるでしょう。
 
確かに周囲の人とのかかわり方によっては、短所を受け入れるだけでは難しいケースがあるのは事実です。
 
私は社会人になっても内向的なままで、毎日仕事がつらいという気持ちをため込んでしまい、ある日突然仕事を辞めるという失態をしてしまいました。
 
このケースの場合、突然辞めたくなる事態を想定しておき、そういった事態を防ぐため、つらい気持ちになったときにどのように対処するかをあらかじめ考えておくことが最低限必要です。 (それ以外に必要な点については別の記事で詳しくお伝えします。)
 
このようなケースではそうならないための最低限の予防策をとる必要が出てきます。
 
突然仕事辞めるのを防ぐのであれば
 
カウンセリングを定期的に受ける
辞めることを宣言した後どう過ごすかカウンセラーなどと相談しておく
趣味など仕事以外に没頭する時間を毎日持つ
 
といったことが必要です。
 
しかしこういった予防策をとるのはどうしても必要な時だけでいいと思います。
 
「どうしても必要な時」とは
 
自分の短所を放置すると周りに大きな悪影響がある場合で
 
なおかつ、
 
周りとのかかわりを避けることが難しい場合です。(同じクラス、同じ職場など)
 
なぜ必要な時だけかというと、短所は長所の裏返しであるため、しなくていい場面でも予防策をとると、あなたの長所を伸ばせなくなるからです。
 
あなたの長所を守るためにも最低限の予防策は必要な時だけにしましょう。
 
 
まとめると、
 
「自分を大事にする」とは
短所も含めてありのままの自分を受け入れることであり、
 
「自分を大事にする」には
やりたいことをやったり、
場合によっては環境を変えたりして嫌なことと距離を取るようにします。
 
ただし時間がかかる場合や、
どうしても必要な時は
最低限の予防策を取る場合もある
と知っておく。
 
のようになります。
 
あなたも是非やってみてください。

 

 

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