うつ充

うつ充

うつに悩む10代に充実した人生を!

うつの人が仕事とうまく向き合うには(仕事を見つけるまで)

  

はじめて当ブログを訪れた人は、

必ずこのブログについて

ご覧ください。

 

 

人生で多くの時間を占める要素のひとつに仕事があります。
 
このため、やりたい仕事をできるかどうかは人生の充実度に大きく関係してきます。
 
こう言われても、「自分はうつだからやりたい仕事をすることなんてできない」という気持ちが少なからずあるのではないでしょうか。
 
この記事では仕事先を見つけるまでにスポットを当てて、うつの人が仕事とどう向き合えばよいか考えてみます。
 
仕事先を見つけた後についてはこちらの記事で取り上げます。

 

 
受けられるサポートをしっかり受ける
 
仕事について考えると、うつであることをネックに感じることと思います。仕事を経験したことがない場合は特にそうでしょう。
 
うつだとできない仕事というのはありません。ただうつでない人より多くのサポートが必要というだけです。可能な限り精神科医やカウンセラーなどのサポートを定期的に受けることを勧めます。
 
しかし費用が気になるかと思います。 仕事先が決まっていなくても、なるべく早めにお住いの地域の役所や保健所で受けられる経済的支援がないか確認することを勧めます。なぜなら場合によっては手続きが終わるまでに3か月以上かかる場合もあるからです。また経済面以外の支援や、将来受けられる支援がないかもあわせて確認することを勧めます。
 
こうした支援を受けることに罪悪感をもつかもしれません。「自分が働けるようになったって誰の役にも立たない」と考える人もいるでしょう。
 
私の経験を少し話すと、私は現在の職場に精神障害であることを開示して就職しました。その際、指示をなるべく明確にして頂きたいと要望しました。その結果、私以外の職員の指示方法も見直すようになり、仕事全体にいい影響があった、という趣旨のコメントを上司の方からいただきました。
 
また私の現在の仕事は、障害を配慮頂いている関係で、仕事全体から見れば末端の仕事です。その仕事自体はお客さんに直接役立つような仕事ではありません。しかしその末端の仕事を着実にこなすことで、ほかの職員がその人でないとできない仕事に専念することができ、間接的にお客さんの役に立てていると考えています。
 
このようにあなたに特別優れた能力がなくても、役に立てることは必ずあります。
 
あなたが持つ権利は最大限利用しましょう。
 
 
やりたい仕事じゃなくてもいい
 
 
このブログのコンセプトはうつの人が充実した人生を送るためのヒントを伝えることです。
 
しかし人生を充実させなければならない、という決まりがあるわけではありません。
 
仕事は仕事とわりきって、仕事以外の時間を充実させる、というのも間違いなく生き方の一つです。
 
重要なのはあなたの仕事の選び方にあなた自身が納得できるかどうかではないでしょうか。
 
筋弛緩法でリラックスした状態で、「仕事は仕事とわりきろう!」と言ってみてください。その時にすっきりした気持ちになれば、やりたい仕事にこだわらなくてもいいでしょう。もし「本当にそれでいいの?」という気持ちがわいてくるなら、やりたい仕事は何か考える時です。
 
やりたい仕事をするか、しないか決断するのが怖くて決められないという人もいるでしょう。そんな時は、仕事と仕事以外のこととのバランスを考えるのも一つの手です。
 
例えば趣味を充実させたい場合や、パートナーとの時間を大事にしたい場合は、時間に融通が利くことを最優先に仕事を選ぶという考え方もできます。
 
一方でやりたい仕事でないと、かえってストレスをためてしまい、仕事以外のことにも悪影響が出るという考え方もできるでしょう。
 
はじめは続けやすさを重視した仕事をし、余裕が出てきたらやりたい仕事に向けた勉強をするというのもいいでしょう。
 
また、仕事は複数あってもいいのです。メインは嫌いではない仕事をして、空いた時間にやりたい仕事をするという選択肢もあります。その逆ももちろんありです。
 
いずれにしても、あなたが大事にしたいものは何か考え、それを基準にして仕事を決めるのが望ましいと思います。
 
 
仕事は途中で変えていい
 
日本では一つの仕事を長く続けることをよしとする考えが根強くあります。確かに長く続けなければわからないものがあるという点で一理あるでしょう。
 
しかしその考えに縛られるあまり、自分に合わない仕事をやり続けて「もっとはやく別の仕事に変えておけばよかった」と後悔する人や、病気になる、あるいは病気を悪くしてしまう人がたくさんいます。
 
また、一度「仕事は仕事」と考えて無難な仕事をした後に、「やりたい仕事をしたい」という気持ちがわいてくるかもしれません。その逆もありえます。
 
「やりたい」と思っていた仕事を続けるうちに自分に合ってないと気づくこともあるでしょう。
 
いずれにしてもその時々の自分の気持ちに素直になることが大切だと思います。
 
「いや、仕事を簡単に辞めてしまうのは逃げだ!」と考える人もいるでしょう。確かに嫌なこと「から」逃げるだけならばそうかもしれません。
 
しかし自分を見つめなおす時間が欲しい場合や、もっとやりたいと思える仕事が見つかった場合などのように、いいことのほう「へ」行くのなら、それは逃げではありません。より自分に合う道を選んでいるのであり、だれにも責められることではありません。
 
あなたに合うと思う道を進んでいきましょう。
 
 
「やりたい」を追求しよう
 
やりたい仕事と言われても、「そもそもやりたい仕事が何かわからない!」という人がほとんどでしょう。
 
残念ですが、一発であなたに最適な仕事を見つける方法はありません。
 
やってみたいと思う仕事を試しにやってみる→途中で違うと感じたら、違うと感じた理由をよく分析する→より自分に合うと思える仕事をやってみるという流れを繰り返していくのが現実的な方法です。
 
あなたがやりたいと思っている仕事を長くやっている人で、もしその人が本を書いていたら、その本を読むことを勧めます。
 
また、その人がセミナーをやっていたら、セミナーに参加して違和感がないか確かめることを勧めます。可能ならばあなたがその仕事に合うか直接聞ければベストです。
 
なお「やりたい」気持ちを掘り起こす方法についてはステップ3で詳しくお伝えしますのでそちらも参考にしてください。
 
 
うつの人の仕事先
 
実際にうつの人が就く仕事にはどういったものがあるのでしょうか。大まかに以下のものがあります。
(こちらのサイトを参考にしています。) https://decoboco.jp/contents/11
 
 
①うつであることを明かす場合
 
【メリット】
・職場で合理的配慮が受けられる
 
【デメリット】
・明かさない場合に比べて求人数や給料が少ない傾向にある
障害者手帳など必要な書類を用意する必要がある
・障害について説明する必要がある
 
【就職先の例】
・一般就労の障害者雇用 企業や公的機関で働く 
・企業の特例子会社 大企業が障碍者を雇用するために設立した子会社
福祉的就労 就労継続支援A型、B型といわれる施設で働く
 
【就職先を探すツール】
ハローワーク(障害者枠あり)
・求人サイト(障害者専用のものあり)
・ジョブスポットで相談
 
②障害者であることを明かさない場合
 
【メリット】
・明かす場合に比べて求人数や給料が多い傾向にある
障碍者手帳など必要な書類を用意しなくてよい
・障害について説明する必要がない
 
【デメリット】
・職場への適応は基本的に自力で行う
 
【就職先】
うつでない人と同じ就職先
 
【就職先を探すツール】
・求人サイトなど
 
どれが正解ということはありません。カウンセラーのほか、ジョブスポットなど障害者の就労支援を行っている公的機関とも相談してあなたにとって望ましい働き方を見つけてみてください。
 
 
←前の記事
 
→次の記事