「自分に生きる価値ってあるの?」というあなたへ
うつの経験者が今後の人生について考えると、「そもそも自分に生きる価値ってあるの?」と疑問に感じ、つらい気持ちになることがあると思います。私もその一人でした。この記事ではその疑問について取り上げます。
結論から言うと
生きているだけで価値がある
というのが私の考えです。
以下はその考えに至った理由です。
まず「生きる価値」の意味を、経済的に価値のあるものを与える能力があること、と考える人が多いのではないでしょうか。
しかしもしそれだけを指すのであれば、子どもたちには生きる価値がないということになります。そんなことはありませんよね。
では別の意味は何でしょうか。
私は与えられたものを
受け取ることだと考えています。
何かを与えたい、と思っても受け取る存在がなければ与えることができません。「与えることができれば生きる価値がある」のであれば、与えたいと思う人は受け取る存在を必要とするはずです。
つまり受け取る人がいることで、与えたいと思う人は「生きる価値」を見出している、とみることもできるのです。こう考えると、受け取る存在は与える人にとって価値ある存在だといえるのではないでしょうか。
しかし「その関係は、大人が子供に与えるときなど限られた場合の話で、自分たちには当てはまらない」と考え、「自分には与えるものがないから自分に生きる価値はない」と結論づける人もいるでしょう。
私はそうではないと考えています。
このブログは10代向けに書かれているためおそらくあなたは若い方だと思います。
学校では若い人がいても珍しくありません。
しかし高齢者が多い老人ホームなどではどうでしょうか。若い人と話したいという人は必ずいるはずです。
私たちは生きていれば何かしらのグループに所属しています。
そのグループ内では同じ要素(若さなど)を持つ人が多いため、自分には価値がないと感じるかもしれません。
しかし先の例のように、全く別のグループでは価値があるというケースは多々あります。
今はあなたは自分に価値がないと思っていても、別のグループに移れば、本当は価値があることに気づく可能性があります。
このように自分では悪いことと思っているものが、他の人にとっては価値がある、ということもあるのです。
あなたには人に与えられるものが必ずあります。
そして生きている限り、必ず誰かに与えるものができます。
生きている限り、受け取ったときに感謝の気持ちを示すことで、与えてくれた人に喜んでもらうこともできます。
生きているだけで価値がある、といえるのではないでしょうか。
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